今年度も何とか、修士7名、学士9名(ゼミ3期生)のラボ/ゼミ生を送り出しました。後進のためにも、そしてどんな研究を行っているゼミ/ラボなのか示すためにも、概要書を掲載しておきます。
修士論文(大学院政治学研究科ジャーナリズムコース)
◆ツイッターにおける意見分極化の実証的考察―北海道胆振東部地震ブラックアウトに伴う議論を事例に
◆基準をめぐる社会的意思決定プロセスの分析−防潮堤計画に対する気仙沼と釜石の議論から
◆DTC遺伝子検査に関する商業広告の内容分析―子供の才能鑑定サービスを中心に
◇メディアイベントの視点から見るソーシャルゲーム―ツイッターのテクスト分析を通じて
◇政治的同質性を媒介するインターネットミームー#MAGAをめぐるTwitter議論のネットワーク分析から
◇ハイブリッド・メディア環境におけるオンラインニュースとネット世論の関連性
◆つくられた英雄としての「フクシマ 50」―日・中・英語新聞の分析から
学士論文(政治経済学部)
◇社会階層と大衆音楽消費の関係は? ―YouTubeコメントの分類から社会階層を推定する
◇新聞報道は「あの日」をどう振り返るか~朝日と読売における8月6日と8月15日の社説分析
◇高校野球におけるファンのファン度合い〜Twitterから見るファンの検証
◇日本人の移民に対するフレームと彼らの属性 ―誰がどのように移民を批評するのか
◇女性誌の広告における脱毛を推奨する言説の時代変遷〜エチケットから自分磨き〜
◇『ソーシャルメディアでの集団形成における呼称の役割』〜「モノノフ」のネットワーク
◆テレビ報道における地名のカバレッジと潜在的フレーム分析 ―東日本大震災時のテレビ報道データをもとに―
指導教員としての振り返り
今年の院生は、エンジンがかかるのが遅かったので、最後の方は学生も教員も息絶え絶えでした…後輩達はそういうことの無いように!
そして、学部の卒論のサバイバルレートは56%でした…(ゼミ配属から卒論提出までこぎ着けた人数比)。
ここまでデータ分析したんだから最後まで頑張ろうよ、と励ましても、今年は「ベンキョーよりも やりたいことが見つかったんでやめます!」とカジュアルに辞める人が多かった印象。
なんとも残念だし、こちらとしてはかつてのゼミ選考で落とさざるを得なかった学生さんのことを考えてしまう……まぁ、人生の別の機会に、大変なことを最後までやり遂げる経験をなんとか一つはできるよう、頑張って下さいませ。
研究自体は、そろそろゼミの「スタイル」が出来上がってきたようで嬉しい限り。